古代から中世にわたり、天皇に代わって伊勢神宮の天照大神に仕えた「斎王(さいおう)」。皇女として生まれながら都を離れ、伊勢の地で人と神との架け橋として国の平安と繁栄を願い、神への祈りを捧げる日々を送った。斎王の宮殿である斎宮跡の一帯は皇女の祈りの精神を今日に伝えている。 そんな斎王のストーリーは2015年に日本遺産に認定されている。 今回はナタリー・エモンズと女優・作家・コメンテーターとして幅広く活躍する中江有里が斎王ゆかりの地を旅する。 まず訪れたのは斎王が住んでいたとされる場所。広大な宮殿跡に驚きつつ、御殿の跡地に建てられたという竹神社を参拝、斎王が祈りを捧げていた伊勢神宮をめざす。途中、参道の「おはらい町」では銘菓・赤福を味わい、名物の伊勢うどんで腹ごしらえ。そして、いよいよ伊勢神宮内宮へ。そこで2人が出会ったものとは…また、古より女性の憧れであり続ける真珠の養殖場を訪ね、真珠の取り出しを体験。さらに、神さまの大好物という鰹節の工場を見学、生産者の熱い想いと出会う。最後に伊勢エビ料理を堪能し、伊勢の旅を振り返る。日本古来の信仰の営みを女性2人で巡るじょんのび旅。