昭和20年8月9日。広島に続き、長崎に2つ目の原爆が投下され、7万人以上の命が奪われる。その時、東京ではポツダム宣言受諾をめぐり、政府と大本営による会議が行われていた。ポツダム宣言受諾を主張する政府と、あくまで本土決戦にこだわる大本営。日本の命運を決める会議では激論が交わされ、最終的に決着をつけたのは、昭和天皇だった。8月14日、昭和天皇の聖断で、日本の無条件降伏が決定。終戦を国民に直接伝える玉音放送の準備が始まる。その一方で、陸軍内では無条件降伏に反対する一部の勢力が、クーデターを画策。徹底抗戦のために天皇と政府要人を軟禁し、玉音放送を阻止するために、8月15日の未明に行動を起こす。偽の命令を発令して宮城(皇居)を占拠するが、天皇の決断を尊重する陸軍の幹部によって、クーデターは鎮圧。陸軍の最後の抵抗は抑えられ、日本はいよいよ運命の1日を迎えることになる。