昭和11年8月、ベルリンオリンピックが開催。ヒトラーが政治的宣伝・プロパガンダに利用したことで「ヒトラーのオリンピック」と呼ばれるこの大会では、選手が国の威信をかけて戦う国威発揚の場となった。水泳の前畑秀子選手や、棒高跳びで銀メダルと銅メダルを分け合った友情のメダルなど、日本人選手が活躍。抗日運動が高まる中国では、対立していた国民党と共産党が手を組むきっかけとなる出来事が起こる。そのキーマンは、かつて関東軍に暗殺された張作霖の長男、張学良だった。国際連盟を脱退した日本とドイツは、お互いにソ連の脅威から時刻を守るために、日独防共協定を締結し、関係を深めていく。そしてドイツはイタリアとも接近。「枢軸体制」が誕生する。一方ソ連は、スターリンが憲法改正を行い、独裁体制を確立。その立場を盤石にするために、反対勢力や批判的な人物を次々に逮捕し、死刑あるいは刑務所へおくる大粛清を始める。