上嶋陽平(佐藤二朗)が中学校に通い始めた初日、不登校生徒の坂口征二がおにぎりを万引きしたという連絡が学校に入る。征二は無職の父・征一(村上淳)と二人暮らしで、深刻な貧困状態にあった。スクールソーシャルワーカーの藍子(鈴木保奈美)は生活保護の申請を勧めるが、征一は頑として受け付けず、別居中の母・ユキ(内山理名)も家に戻るそぶりはない。陽平は、希望を失いかけている征二を連れて、ユキの職場を訪ねていく。