国友たちが追っていた殺人犯・堀江がファッションショーの会場に逃げ込み、偶然そこに居合わせた夕里子が人質に取られてしまう。しかし、堀江は殺害した会社社長の室田ともみ合った際に深手を負っており、もう助からないとあきらめて、「室田は死んで当然の男なんだ」という言葉を残して自ら命を絶った。その後、室田の妻でファッションデザイナーの春代が現場に現われるが、悲しんでいる様子もなく、「2人が死んだのは、自分が死神に呪われているせいだ」と奇妙なことを口にする。 そんな中、堀江の娘・涼子が、「父の最期の様子を聞きたくて」と、夕里子を訪ねてくる。涼子によると、父は室田の財産を独り占めしようとしている春代にたぶらかされただけで、本当は人殺しなんてするような人ではないという。話を聞いた加津代たちは、涼子が真理の大学の同級生だったこともあり、事件の真相を解明するよう夕里子に迫る。 そうして夕里子が事件の背景を調べ始めると、室田と堀江が金のことでもめていたという噂や、春代の下で働いていたデザイナーの伸子が新ブランドを立ち上げて独立しようとしているという裏事情が明らかになってくる。そして、事件は夕里子が想像していた以上に複雑な様相を呈し始める。