巨大な悪の組織・全国中学裏番長連合の野望をくい止めるため、たった独り立ち上がった少女・九楽あすかの闘い。私立泰山学園に、ある日突然〝全中裏〟が現れ、学園を支配下に収めた。抵抗したあすかはいじめ抜かれ、自殺を図るが、その死の淵からあすかは別人のようになってよみがえる。
全中裏の手で制圧された泰山学園。「神聖な学園を汚してはいけない」と署名運動を起こした転校生・はるかは、すべての暴力を許さず、したがってあすかも認めない。成功するかに見えた署名運動も、結局暴力には勝てず立ち消えた。あすかの元には全中裏から挑戦状が届く。
あすかのいる西3区の占領に失敗した裏番の一人・紅は懲罰部隊に連れ去られた。代わりに新たな敵・葵が現れた。独立スケ番連合を作ろうとするあすかに、はぐれスケ番ミコはいつしか共感。西3区のスケ番たちを集めるが、そこに葵の手がのびる。
全中裏の全国制覇が開始された。西6区で全中裏に逆らっていた金リボンのスケバンたちもついに風林火山の4人に倒された。西3区を救ったあすかは西6区から助けを求められたが、自分の始末は自分でつけろと一度は断った。が、思い直し、堂々とメーン通りを通って西6区へ乗り込む。
ひばりの親衛隊の真紀が逃げた。いじめられているところをひばりに助けられ、親衛隊の1人になった真紀だが、以来ひばりを恐れ誰も彼女に近づかない。寂しさに耐えられず死のうとした真紀をあすかが助けた。真紀があすかのもとに走ったと知ったひばりは、真紀の処刑を命令した。
泰山学園にアメリカ帰りの転校生・桜井祥子がやって来た。派手なアメリカンスタイルの祥子は、早速表バンたちに襲われたが、祥子が取り出したのは、なんとアメリカ製火炎放射器。おびえながらも無謀な行為に出る祥子が気になり、あすかはわざと祥子に決闘を申し込む。
全中裏のたくらみで、あすかに賞金がかかった。魔族の頭・郷田と鬼族レディースの頭・鰐口の2人が賞金目当てにあすかを狙い始める。あすかに興味を持ったストリートファイター、シルバーゴーストのヤスは力を貸そうと持ちかけるが、あすかはキッパリ断った。その夜、またヤスから電話が…。
西1区、西6区を取り戻したあすか組は、独立スケ番系の強い北1区と手をつなぎ、西区全域から全中裏を追い出そうと計画した。だが、北1区大バン・織田信子は評判の〝うつけ者〟。全中裏系風紀委員による締めつけにも、反撃の気配はない。あすかは信子がただ者でないと悟る。
全中裏が西区に刺客を送り込んだ。蝶という刺客は、舞い扇と紙片を巧みに使い相手を傷つける。ミコも襲われ救急車で運ばれた。あすかの前に全中裏の風が現れ、自分が妹の蝶を始末するから、あすかは手を出すなという。あすかに蝶から呼び出しが。
奈津子が帰って来た。ミコを裏切って全中裏につき、ひばりの力で、新体操の海外留学をしていた生徒だ。奈津子は花園中学を活動拠点にした。ミコに恋をするミツオという気の弱い男の子が現れた。ミコはミツオを使い、全中裏に逆らうのが1人ではないことを示そうとするが。
創立60周年記念文化祭をひかえた泰山学園。その目玉となる純金の二宮尊徳像が全中裏に盗まれた。責任をとって退学するというはるみのため、あすかたちが奪い返しに行くことに。ひばり御殿に忍び込んだものの、はるみから渡されたあすかたちの武器は役立たずばかり。
西3区に偽あすかが登場、次々と地元のスケ番たちを襲った。あすかの信頼は崩れ、あすかは潔白の証明を迫られる。そんな折、あすかのもとに4年ぶりにヨーコ姉から連絡があった。再会した2人は変わらない友情を確かめ合う。だがヨーコ姉こそ、ひばりが送った刺客だった。
新緑の山へピクニックのあすかたち。そこへ未来のサイボーグ「タフ」が落雷と一緒に現れた。さらにあすかの孫・アスカも。タフは全中裏があすかを抹殺しようと未来世界から送り込んだ刺客。アスカはあすかの危機を救うため、その後を追って来たという。
全中裏の風がひばりを裏切った。あすかたちは風を守ろうと、様子を探る。が、風はあすかに手出し無用という。一方、風を心配して林が風を訪ねてきた。その帰り、全中裏がしむけた刺客・ドラゴンが林を連れ去り、風を脅す。
ミコと仲間割れをしたはるみが全中裏の春日を訪ねた。西3区泰山学園を永世中立区にしたいという。春日ははるみに盗聴器を渡し、あすか組を抜けた証拠を見せろという。春日がその盗聴器ではるみの言動を監視しているのを承知で、あすからは一芝居をする。
ボーイズリーグの野球チーム「ベアーズ」の監督があすかに目をつけた。チームは59試合無得点で次の試合に負けるとリーグ追放。落ちこぼれチームを燃えさせようと、あすかは練習に参加した。ベアーズは投手だけが超中学級の荒井でチームに溶け込まない。試合が始まり、あすかは肩にケガをしてしまう。
あすか、はるみたちは水上へ向かった。謎のグループから招待状が届いたのだが、駅に着いても迎えがない。あすかの落とした招待状を拾った別な女・樹里を、あすかと間違えて連れて行ってしまったのだ。樹里はあすかの代わりに水上の中学を救うはめになるが。
週刊誌記者・梶谷が全中裏とあすか組の周辺を探り始めた。世間に知られることを恐れた全中裏は梶谷を脅し、あすか組の情報をスクープしてやる代わりに、全中裏のことは公表しない約束を取った。広美たちがミコを人質に取り、あすかをおびき出す。
あすかとミコは、全中裏護衛隊に連れ去られた南区総番・辰子の救出に向かった。護送車が東区の強制収容所に着く前に辰子を救出しなければならない。敵は涙川を船で下って東区へ入ると予想したあすからは橋の上で待機。だが、逆に追いつめられ、2人は川に落ちてしまう。
あすかは懲罰部隊に追われているというスケバン・ノラを助けた。懲罰部隊は全中裏の蘭塾でブラックチャイナと呼ばれている集団らしい。ノラは入院した母親を見舞うため、蘭塾を逃げ出してきたという。あすかはノラに化けてブラックチャイナと対決する。
ミコが泰山学園の産休教師・小田に一目惚れ。花園中学から泰山学園へ転校してきてしまう。新しいセーラー服を着たミコに、あすかたちは呆れ顔。ミコにとって、小田は思い出の人だった。そんな時、花園中学が全中裏に襲われた。あすかはミコに黙って救出に向かう。
あすからスケバン連合の勢力は全区を覆いつくさんばかりになった。戦いに終止符を打つため、あすか、ミコ、はるみの3人は全中裏のひばりの家に潜入。しかし、ひばりの罠にかかってあすかが負傷、はるみは捕えられてしまう。
はるみを蘭塾に連れ去った全中裏は、一日にして勢力を取り戻した。スケバン連合を動かすには、どうしてもあすかの力が必要だが、あすかはなぜか動こうとしない。あすかは仲間の誰も傷つけず、1人で春日らと対決するつもりでいた。