ごく普通の家庭に生まれた少女、早乙女芽亜里(森川葵)は私立百花王学園への編入初日、期待に胸を躍らせていた。なぜならそこは、政財界の子女が多数集う正真正銘のお金持ち学校。憧れのお嬢様ライフがいよいよ今日からスタートするからだ。1年華組の歓迎ムードに気をよくする芽亜里だったが、クラスの中心人物、愛浦心(福本莉子)からあることに誘われる。それは‘ギャンブル’。そう、この学園では、勉強やスポーツの成績は評価されず、最も重要なのはギャンブルの強さだった。はじめて挑んだギャンブル「時短大富豪」で洗礼を浴び、惨敗する芽亜里。一度は逃げ出すが、かつての同級生、花手毬つづら(秋田汐梨)との出会いで彼女は活路を見出す。こうして、早乙女芽亜里のギャンブルロードが始まるのだった-。
クラスで家畜として扱われていたつづらから借りた30万円を持って再び賭場に戻ってきた芽亜里。だが、その目の輝きはさっきまでとはまるで違っていた。「このお金でもう一回、さっきのギャンブルで勝負しましょう!」そう言い放って愛浦に再戦を挑むのだった。再び始まったギャンブルバトル。ある罠を張り巡らし、絶対的優位に立つ愛浦。圧倒的不利な状況の中、賭け金を上乗せし続け、挑み続ける芽亜里。その姿は、まさに‘典型的破滅型’ギャンブラー。だが、彼女はある奇策を講じており、勝負の行方は思いもかけない方向に転がり始める・・・。それは1年後、百花王学園に巻き起こる数々の事件において中心人物となるJKギャンブラー、早乙女芽亜里のまぎれもない〈覚醒〉の瞬間だった-。
百花王学園で勝ち組となり、つづらを家畜から解放すると決めた芽亜里が考えたのは、賭場を開いて胴元になること。そのために学園で一番人気のない賭場を奪うことを思いつく。ターゲットにしたのは戸隠雪見(萩原みのり)が部長を務める文芸部の賭場。そこに乗り込む芽亜里たちだったが、思わぬ来客に遭遇する。生徒会風紀委員長、聚楽幸子(長井短)とその家畜、佐渡みくら(佐々木美玲)。使用料を滞納している文芸部の賭場を没収しにきたのだ。そんな中、芽亜里は聚楽にこの賭場を自分が引き受けると驚きの提案をする。その申し出を面白がった聚楽はその条件として、芽亜里と戸隠のギャンブルを提案。負けた方に文芸部が抱える借金を抱えるという条件付きだ。こうして、芽亜里の第2戦が幕を開ける―。
三春滝とのギャンブルを選んだ芽亜里。謎を解き、宝箱に隠されたヒントを探す初戦の「宝探し」をつづらと戸隠と協力しながら拮抗した戦いを見せるも、三春滝のあまりの強さに怯んでしまう。そんな芽亜里を鼓舞するのはつづらだった。決心を決めた芽亜里に用意されていた2戦目は、1対1のギャンブルバトル。ゲームの名は「限界ダイス」。ディーラーを務めるのは壬生臣葵。限界まで思考を巡らすことが求められるギャンブルだ。相手の心理を巧みに読み取れる三春滝によって早々にイカサマを暴かれ、ピンチに陥る芽亜里。圧倒的な強さを誇る三春滝の前に敗戦必至と思われたが・・・。JKギャンブラー早乙女芽亜里は、この勝負で新たなステージに駆け上がる―!