道頓堀での一番の人気は、須賀廼家万太郎(板尾創路)が率いる万太郎一座で、劇場は連日満員だった。一方、千代(杉咲花)と久々に再会した一平(成田凌)は、芸子遊びばかりで、芝居に真剣に取り組んでいるようには見えなかった。そんな一平は飲み屋で偶然、千代の父テルヲが借金の返済のために、千代を別の店に身売りしようとしていることを知る。借金取りから逃げられないと悟ったテルヲは、奥の手を使い、千代を説得する。