大正13年、秋。千代(杉咲花)が道頓堀の芝居茶屋・岡安へ奉公に来て8年がたった。千代は、お茶子として一人前に仕事をしながらも、時間さえあれば相変わらず芝居に夢中の日々だった。まもなく数えで18歳。奉公が終わる年季明けが近づいていた。そんな折、岡安の女将シズ(篠原涼子)から思いがけず、自分の将来のことを問われ、困惑する千代。本当に自分がやりたいことは何なのか。生まれて初めて、本気で考えるようになる。