誰もが撮影者となり、誰もが発信者となる時代。アメリカで起きた同時多発テロで、ワールドトレードセンターに旅客機が突入する映像は、人々の憎悪を増幅させる装置となった。2004年のスマトラ沖大地震、2011年の東日本大震災では、一般の市民が撮影した映像が災害の全容を伝えた。「アラブの春」は、ひとりの若者が発信した映像が独裁国家を転覆させるきっかけを作った。最終回は、このような21世紀に起きた歴史的事件を伝えた映像の巨大な力を描く。