藤原沙織(伊藤沙莉)は会社から帰宅した週末、非日常の解放感に浸るためバリで買ったすだれとお香をセットしてうたた寝していると、突然すだれを潜(くぐ)って昔の衣装をまとった男(千葉雄大)が現れる。沙織は不審者と思って警察にも来てもらうが、尋問中、男がイケメンで平安時代の扮装(ふんそう)をしていることから、ふと“光源氏”を思い出し、その名前を口にする。男はさも自分が光源氏といわんばかりに沙織に抱きつくが・・・・
沙織(伊藤沙莉)が会社に行ってる間に妹の詩織(入山杏奈)が家にやって来て光源氏(千葉雄大)と遭遇する。光は驚愕(がく)するが、彼女が沙織の妹だとわかり光は詩織に誘われて街に出かける。仕事が終わるや否や速攻帰宅する沙織。光がいないので心配するが詩織と共に帰ってきた二人にプリクラ写真を見せられて、あぜんとする。詩織に「恋人なの?」と聞かれて否定するものの、同棲していることにかわりなく適当にごまかすが…
光源氏(千葉雄大)は、平安時代では口にすることがなかった甘いスイーツに夢中になり、だんだん太り気味になる。それにつられて自分の体形も気になりだした沙織(伊藤沙莉)は、ダイエットのために光と一緒に運動しようとするが、走る経験が無かった光は元いた世界への郷愁に駆られるようになっていく。そんな光の本心を知った沙織は、どうやったら光が元の源氏物語の世界に戻れるのか、いろんなことを試してみるが…
光源氏(千葉雄大)がどこかへ消えてから意気消沈の日々を送る沙織(伊藤沙莉)はある晩、すだれの音で目が覚めて狩衣姿の男の後ろ姿を発見。光が戻って来てくれたと思い喜んで抱きつくが、振り返ったら見も知らぬ男(桐山漣)で、話をするうちに源氏物語で光のライバル的な存在の頭中将(この時は三位中将)だとわかる。沙織は、もしかしたら光の居場所がわかるかもしれないと思い、しばらく中将を家に居候させることにする。
光源氏(千葉雄大)に続き現代に現れた光のライバル・中将(桐山漣)は、沙織(伊藤沙莉)の妹・詩織(入山杏奈)の友人であるカイン(神尾楓珠)の豪邸に居候することに。カインはホストクラブに勤めていて、中将はカインに連れられて体験入店する。一方、光と中将が元気にしているか語り合う日々を送る沙織はある日、職場の後輩に結婚を越されて、同僚とお見合いパーティに行くことを決意する。はたしてパーティで沙織は?
沙織(伊藤沙莉)の泣き顔を見た光源氏(千葉雄大)は、詩織(入山杏奈)に沙織のために何かできないか問う。詩織の助言どおり、沙織から悩みを聞き出そうとする光。だが、沙織は当事者である光に話そうとはしない。そんな折、中将(桐山漣)を居候させているカイン(神尾楓珠)が主催のプールパーティに訪れる光と沙織。詩織は、光と距離を取ろうとする沙織の背中を押そうとするが、沙織から光が物語の架空人物だと聞いて驚く。
多元宇宙論の研究者であるフィリップ(厚切りジェイソン)から、光源氏(千葉雄大)を元の源氏物語の世界に戻すため京都へ行くよう言われた沙織(伊藤沙莉)。早速、中将(桐山漣)も連れて訪れるが、光と中将は千年後の都に最初は戸惑いつつも、念願の抹茶パフェを食べて感動するなど観光気分に浸る。一方、姉たちが宇治の源氏物語ミュージアムに行くことを知った詩織(入山杏奈)も追いかけてやって来るが、そこで波乱の展開に。
光源氏(千葉雄大)は沙織(伊藤沙莉)との気まずい空気を何とかしようと、中将(桐山漣)を誘って居酒屋で酒をともにする。源氏物語の平安の世界では、契りを交わしたすべての女人を幸せにしたいと思っていた光だが、今は一人の女人だけを幸せにできればと思い直したことを中将に告げる。一方、沙織は、多元宇宙論の研究者であるフィリップ(厚切りジェイソン)からの電話を受け、光が源氏物語の世界に戻る方法を知るが…
決心して藤原沙織(伊藤沙莉)の元へ戻ってきた光(千葉雄大)。再び2人のドキドキな同居生活が始まる。中将(桐山漣)や詩織(入山杏奈)やカイン(神尾楓珠)は光の帰還を喜び、沙織との恋の行方を微笑ましく見守っていた。ところが沙織の職場で、彼女に好意を寄せる同期の男・一条(一ノ瀬颯)が現れると、光と沙織の間に微妙な空気が流れ始める。さらに、安倍課長(小手伸也)からはとんでもない情報がもたらされる。
風邪をひいて高熱を出した光(千葉雄大)だったが、沙織(伊藤沙莉)の懸命な介抱のおかげで翌日には平熱を取り戻す。すっかり元気になった光は、中将(桐山漣)が紹介してくれたヘアサロンで初めてのシャンプーも経験し上機嫌。沙織の部屋で詩織(入山杏奈)やカイン(神尾楓珠)を招いてピザパーティーで盛り上がる。しかし、そのパーティーのさなかに、バランスボールの上から滑り落ちたカインがこつ然と姿を消してしまう。
カイン(神尾楓珠)が平安の源氏物語の世界にジャンプして紫の上(紺野彩夏)に出会ったことをきっかけに光(千葉雄大)の未練がバレて愕(がく)然とする沙織(伊藤沙莉)。光への疑いと同時に安倍課長が通う和歌教室の紫先生が現代に次元ジャンプした紫の上なのではないかとの疑念も深まっていく。詩織(入山杏奈)に促されて学者のフィリップ(厚切りジェイソン)に尋ねると彼からもその疑念は大いにあり得ると告げられ動揺する
紫先生(壇蜜)の元へ向かった沙織(伊藤沙莉)の後を追うように、光(千葉雄大)は中将(桐山漣)や詩織(入山杏奈)を連れ立って合流する。しかし、沙織たちの予想ははずれ、紫先生は紫の上ではなかった。あぜんとする光と沙織だったが、紫先生は、光(千葉雄大)の行く末に明るい情報をもたらしてくれる。その内容に安堵する光だったが、沙織(伊藤沙莉)は浮かない表情に。そして、光に思いもよらない大ピンチが訪れる。