新進のシューズデザイナー乾セツ(原沙知絵)が昼営業が終わった時間に、小野沢ちさと(磯山さやか)の働くダイニングバー『アミーゴス』にやって来る。席に着くなり白ワインを飲み干すセツ。親友のちさとは何かあったのだと察する。良いニュースと悪いニュースがあるというセツ。一つは取引先のイタリアメーカーからの引き抜きの話。もう一つは不倫相手の平井(袴田吉彦)との関係が彼の妻にバレたのだ。イタリア行きを迷うセツは、その話を平井にまだしていない。一度結婚に失敗しているセツは、ちゃらんぽらんな平井との関係に心地よさを感じていた。不倫男と別れるチャンスであり、一流になれるチャンスなのに決められないセツ。 セツが仕事からマンションに帰って来ると部屋の明かりがついていた。平井がセツの誕生日を祝うために料理を作って待っていたのだ。特別に3つの願いを叶えてあげるという平井にセツは…。
夜、眠れないちさと(磯山さやか)に蝉の鳴き声が聞こえるが、窓を開けると止む。隣のベッドは空のまま。夫のミツル(竹財輝之助)は帰ってこなかった。 翌日、アミーゴスに出勤したちさとはその話をするが、皆に一笑される。ロシア語の本を見つけたセツ(原沙知絵)は、また翻訳の仕事を始めようかと言うちさとに幸せな主婦が働き始めるには原因が、と勘繰る。 浮気はしょっちゅうのミツルだったが、今度はちょっと違う気がすると言うちさとは、明日から実家の九州に帰っている間にミツルが女を連れ込むのではないかと言う想像に苛まれていた。 ちさとが家に帰ると、ミツルは何事もなかったように帰ってきており、幸せなひと時が訪れるが…。
妊娠検査薬の判定が陽性で悩むセツ(原沙知絵)は、産婦人科の前を通りかかったが素通りする。一方、ミツル(竹財輝之助)から衝撃の告白を受けたちさと(磯山さやか)はショックから立ち直れないでいた。そんな二人は、いつものようにアミーゴスへ。ちさとはシフトが入ってないのでくつろいでいる。 カウンターには波子(おのののか)という綺麗な女が座っていて、登良松はうきうきとたくさんの料理を並べていた。最近嫌な夢を見てよく眠れないと言う波子は、昔、医者の卵に人生最悪の振られ方をしたと言う。ついつい聞き耳を立ててしまっていたセツとちさとは波子の食べきれない料理をシェアしながら話を聞くことに。ところが、波子から22回プロポーズされたことがあると聞いて度肝を抜く。そんな波子を振った男とは…?
開店準備中のアミーゴス。七海(森田涼花)が窓を拭いていると押しのけるようにしてセツ(原沙知絵)が泣きながら入って来る。時を同じくしてちさと(磯山さやか)も「聞いてよ~」と泣きながらやって来る。ミツル(竹財輝之助)が帰ってきて喜ぶチー助(鳥越壮真)は、ちさとのためにミツルと二人で朝食を作るが、絵空事の幸せそうな食卓が耐えきれず、飛び出してきたのだ。 一方、セツは、平井(袴田吉彦)の姪、マミ(凛美)から、平井の妻の妊娠を告げられ、ついに平井に別れの電話をしたのだと言う。これからどうなってしまうのか、亮(須賀健太)と七海が途方に暮れていると、あろうことかミツルと平井がちさととセツを探して次々にやって来て…。