佐藤彩(瀧本美織)は何の取り柄もない平凡な派遣のメガネOL。幼いころに父を亡くし、シンデレラを夢見るも、現実ではいつも同僚たちに付箋一枚で雑用を押し付けられ、一人残業する日々。便利でいつでも捨てられる “付箋女”と呼ばれていた。しかし彩は、心だけは誰よりも美しかった。 そんな彼女のすぐそば――とある高級ホテルのプールに、ひとりの白いスーツを着た男がいた。日本を代表する日用品メーカー万麗堂の若き社長・一条慶(岐洲匠)。 いつもはクールな慶が、突然大声を上げ、プールに飛び込む。なんと恋人である白石杏奈(石川恋)が、バレエの留学先のNYから日本に帰ってくるというのだ。 そして彩にも初めて恋人ができた。同じ事務所に勤める弁護士の山口(水石亜飛夢)。彩は山口の母校でセレブの子弟が通うことで有名な聖王大学の同窓会に1泊で誘われる。そこには同じく聖王大出身の慶も姿を見せていた。慶はこのパーティーで大学の同級生でもある杏奈にプロポーズするつもりなのだ。 そして彩は、山口の同級生たちに飲まされ泥酔し、謎のイケメン・岡本隼人(時任勇気)とぶつかってしまう。その直後、彩と慶のあいだで、ついに「運命の事件」が起こる。