煕子

光秀の正室。美濃妻木(つまぎ)の土豪・妻木家の娘。 幼い頃に光秀から求婚されていたが、成長してからの再会でお互いそのことを憶えていたことが判り、後日改めて求婚され光秀の妻となる。 典型的な良妻賢母型で、光秀の才能を信じて疑わない。世渡り下手で壁にぶつかりがちな光秀を励まし、応援する。花好き。 光秀らとともに越前へ落ち延び、子をもうけ、苦しい生活の中で夫を陰から支える。織田信長による美濃平定の後に明智荘に戻るが、本圀寺の変ののちに再び京で光秀と暮らす。 戦に明け暮れる光秀にとっては大きな心の支えであり、光秀が大坂本願寺攻めの最中に高熱で倒れた時も必死で彼を支え続けたが、看病疲れから自身も病に倒れる。麒麟を喚ぶ者が光秀であることを願いながらも、天正4年(1576年)秋に病死する。