ドイツ北部、湖の小島に建つシュヴェリーン城。19世紀、若き大公が威信をかけて築いたこの城は、“湖上の宝石”と称えられる美しさを誇る。世界遺産に登録されているのは城だけでない。街に点在する別邸や菓子工房など、宮廷関連の施設37カ所が「シュヴェリーンの邸宅群」として登録された。それらは現在市民にも受け継がれ「生きる世界遺産」として活用されている。その意外な使われ方を取材した。