南米コロンビアの港町、カルタヘナ。大航海時代、スペインが新大陸に築いた一大貿易拠点だった。先住民から奪ったエメラルドや金を狙って、海賊たちが集まり、熾烈な攻防が繰り広げられた。街は、守りを固めるため南米最大の要塞都市を建設。その要塞建設の労働力となったのは、アフリカから奴隷貿易で連れてこられた黒人奴隷だった。欲望を糧に発展を遂げた、カルタヘナの城壁に秘められた、血と汗の壮絶な物語にせまる。