かつて栄華を極めた老舗ホテル『グランデ・インヴルサ』。若くして総支配人を務める桜井佐那(戸田恵梨香)は、プライド高いがやる気は0の超クセ者だらけの従業員に振り回され、大借金を抱えたホテル経営に頭を抱えていた。少しでも売上を…と、佐那が受け入れた団体客は、浴衣姿でロビーを駆け回り、好き勝手な食事を注文するなどやりたい放題。密かにホテルの身売りを目論む副支配人・時貞(渡辺いっけい)から、小言を言われる中、佐那はロビーで眠り込んでいる超絶ラフな格好をした謎の男・宇海直哉(岩田剛典)を、格式に見合わないという理由で摘み出すように言われる。溜息混じりで宇海に近づく佐那。と、突然起き上がった宇海は佐那が何かを告げる暇もなく、一方的に宿泊をしたいという要望を笑顔でまくしたてる。 宇海が宿泊を希望する部屋は、このホテルで一番高価なスイートルームで……。流れるまま宇海の宿泊を了承してしまった佐那だが、宇海は次々と不可解で面倒な注文を連発。極め付けはまだ肌寒い4月に屋外のプールで泳ぎたいと言い出す。困り果てる佐那。しかし、時貞や佐那を毛嫌いするバー責任者・枝川(りょう)をはじめ、クセ者スタッフたちは面倒な仕事はお断りと総スカン。すべてを佐那が引き受けることに……。その時、このホテルに5年に一度宿泊に訪れる古参の客、笹川加奈子が孫の奈菜美を連れて来店する。手もみをしながら得意気に応対する時貞。一方総支配人である佐那は宇海の注文を受け、一人ツナギ姿でプール掃除へ。……そしてスタッフ控室で一人雑誌を読んでいた事務責任者・丹沢(鈴木浩介)は