春、瀬戸内海に桜の島が現れる。愛媛県上島町の岩城島。4000本もの桜が島を彩り、島中央の積善山に映えるその光景は“天女の羽衣”とも呼ばれる。島へはフェリーで行くしかないが、広島や松山などから多くの人が訪れ、さらに地元の人たちも、あちこちに点在する桜を、それぞれの楽しみ方でめでている。なぜこの島には桜が多いのか。島の人たちにとって桜はどんな存在なのか。満開のころの3日間、島を巡りながら聞いてみる。