海風になびく、たくさんの黄色いハンカチ。舞台は長崎・島原半島を走るローカル線の小さな駅。ホームの裏手には有明海。無人駅だが絶えず人が訪れ、ハンカチに願いを書き、ホームに取り付けていく。ペアルックでのデート中に、立ち寄ったカップル。この鉄道を撮るために東京から車で来た写真家。地元の人も、この駅のある暮らしが長く続くことを願っている。海辺の駅に3日間カメラを据え、行き交う人たちの声に耳を傾ける。