天然の地下水が出る、地域の「水くみ場」が舞台。東京・小金井市のマンションの合間、目立たぬ場所だけど、次から次へと水をくむ人が来る。ペットボトルを大量に持参する地元の女性。母親から頼まれたと片手にやかんを持つ近所の大学生。近くの八百屋は、大鍋での総菜作りにここの水を使っている。良質な地下水がわくというこの地域。わざわざ水をくみに来るそれぞれの事情は何なのか。3日間、街角の水くみ場で耳を傾ける。