江戸川区・葛西駅の地下にある巨大な駐輪場が舞台。1万台近い自転車が収容でき、その数、日本一という。ここには毎日、早朝から深夜まで、通勤や通学などで大勢の人が行き交う。始発で都心のビル清掃に出勤する女性や、家族の感染リスクを減らそうと遊ぶことを控えている高校生。家計を支えるためのダブルワークの勤めを終えて、帰宅中という人もいる。夏の終わりの3日間、自転車を走らせるそれぞれの事情に耳を傾ける。