舞台は大正時代から続く「旦過市場」。肉や魚、野菜などの店が120軒も並び“北九州の台所”と呼ばれる。建物が老朽化し来年度から再整備事業が始まるとあって昔と変わらぬ雰囲気を名残惜しむ人たちで日々賑(にぎ)わう。何も買わなくてもここが落ち着くという男性。息子との2人暮らしを店主に愚痴る年配女性。都会にないものがこの市場にはあるというカップル。みんな、どんな思いでやってくるのか。師走の3日間、耳を傾ける