8月の終わり。熊本・阿蘇の草千里に2000人を超えるバイク愛好家たちが集結した。イベントの目的はレースや交流ではなく、「1冊の写真集をつくりあげる」こと。日本中から集まったライダーとその愛車をボランティアスタッフが写真に収めていく。イベントが開かれるのは10年に1度。1979年にひとりのカメラマンがはじめ、今年で5回目だ。就職、結婚、病気…。かつての写真集を手に、この10年の物語に思いをはせる。