2.4キロにわたって古木が並ぶ桜の名所、福島・夜の森地区。原発事故以降は訪れる人も少ないが、春になると元住民たちが集い、つかの間のにぎわいを見せる。中でも今年の桜は、ちょっと特別。4月、“桜のトンネル”の一部の避難指示が解除されたのだ。桜に合わせて村へ戻り生活を再スタートさせる人もいるが、トンネルの残りの8割は、依然住むことを許されない帰還困難区域。満開の花の下、故郷を思いながら集う人々の3日間。