内外の賓客に愛されてきた東京の老舗ホテル本館が建て替えのために閉鎖された。半世紀以上“日本の顔”の役割を担ってきたホテルオークラだ(別館で営業中)。最後の3日間、大切な思い出を抱える多くの人がやってきた。親孝行しようと背伸びして部屋を予約した家族。結婚式の記憶を温める老夫婦。和の伝統と西洋のモダンが融合した内装を目に焼きつける建築家。次の東京五輪を前に生まれ変わる本館で繰り広げられた人生のドラマ。