人々の生活の足として今も活躍し、利用者数日本一を誇る広島の路面電車が今回の舞台。平均時速10キロでゆったり走る車内にはさまざまなドラマを抱える人々が乗り合わせる。孫を授かり病院に向かう祖母、就職活動に行き詰まって悩む学生、勝利の余韻に浸るカープファン。電車は原爆投下の3日後に再開し復興の第一歩を刻んだ歴史も持つ。開業から100年以上、市民と共に歩んできた路面電車の車内で繰り広げられる3日間の物語。