世界遺産・屋久島の森にそびえ立つ、樹齢数千年の巨木。東京から南へ1000キロ、さらに山道を半日登らないと出会えない“縄文杉”を目指して、いま全国からたくさんの人が訪れている。人生に迷うたび訪れるという若者。大人になりかけの息子と一緒に旅をする父親…。高さ30メートルの巨木は、時に霧雨にけむり、時に朝日を浴びて赤く輝き、刻々と表情を変える。あおぎみるような縄文杉を前に、人々は何を思うのか?