福島県いわき市。原発に向かう街道沿いに、「あの日」以来、売り上げを大幅に伸ばしているスーパーがある。主力商品は弁当や総菜。夕方になると、仕事帰りの原発作業員や除染作業員たちが大勢押し寄せる。同市は、事故以降、復興のために人が集まり、逆ににぎわっているという。「夕食の材料を買う地元主婦」「原発近くの村から避難してきた人たち」「復興を手助けする作業員」が行きかうスーパーで、福島の今を見つめる。