遠くサハリンをのぞむ、北海道の北の果て。厳しい吹雪が吹き荒れる宗谷岬に「日本最北のバス停」がある。冬には訪れる人も少なくオホーツク海が広がるだけのバス停に、年末年始の数日間だけ、たくさんの人が集まって来る。人生を見つめなおす会社員、出稼ぎから戻って来たタクシー運転手、雪のなか数百kmの道のりを越えて集うバイク乗り…。ふだんの肩書を捨て「旅人」として肩を寄せ合う3日間。人は何を求めて北を目指すのか?