船だけを乗り継いで瀬戸内海をゆく“海上ヒッチハイク”。スタートは小豆島。72時間ひたすら西を目指す。ルールはそれだけ。行き先はただ風任せ。港で会う人に声をかけ、必死に船を探す旅から見えてくるのは、海とともに生きる人々の多様で豊かな生き方だ。定年後の人生をヨットで過ごすビジネスマン。誇りをもって漁業に取り組む親子。人口減少が続く離島から決して離れようとしない夫婦。海を行き交う人生と出会う3日間。