大阪梅田駅の地下道の壁に張り付くように営業する、立ち食いの串カツ店。10人あまりでギュウギュウの小さな店だが、いつも満員で、ときには行列もできる。徹夜明けのガードマンや同僚に連れられてきたサラリーマンに外国人観光客。お互い関わりのない者同士だった客が、カウンターで肩を寄せ合ううち、いつしかうち解けていく。仕事の悩み、家族のこと、明日への不安と希望。気分が変われば、不思議と明日への力も湧いてくる。