勝ち組の象徴となった六本木ヒルズ。そのすぐ近くに不思議なビルがある。中には、机と電話だけがある、一坪ほどのブースがびっしりと並んでいる。そのひと つひとつが明日のヒルズ族を目指す「会社」の卵なのだ。大学生の起業組から、元OL、再出発を図る中高年まで。IT全盛のこの時代、朝から晩まで足を棒に して営業に走り回る彼らを3日間にわたって追い、不夜城・六本木の知られざる一断面を切り取る。