1日5000人が行き交う、長崎駅前のバスターミナル。九州各地と長崎を結ぶバスが、続々と出入りする。帰省や旅行で特ににぎわう8月、さまざまな人生がこの場所で交錯する。亡き妻の記憶を胸に旅する男性、遠方での仕事から数か月ぶりに帰宅する父親。バスに乗り遅れるハプニングや、8月9日に特別な思いを持って来る人も…。旅立つ人、訪れる人、それぞれの事情を抱えて、どこへ行くのだろう。その胸のうちに耳を傾けた。