別名:裏切られた恵嬪ホン氏。側室にはそれなりの品階と宮殿を与えなければならぬ。しかし、そうすれば王の耳にも入るだろう。世子妃の心配をよそに、世子は夜ごと愛を交わしに宮殿を抜け出る。世子が女官と会っている夜、突然英祖が世子の宮殿に現れ、皆が肝を冷やしたこともあった。実母淑嬪チェ氏の昭寧(ソリョン)園の完成も近く、上機嫌な英祖の前で、世子はますます身を縮めるそのころ、ムン淑媛は母親と兄の協力を得て、着々と赤子すり替えの準備を進めていた。