シチリア島南部のカルタジローネはイタリア有数の焼き物の町。至る所かわいらしいマジョルカ焼きの陶器で彩られる。特に旧市街の真ん中にある大階段は一段ごとに異なるタイルで飾られた街のシンボル。歌いながらアーモンドを割る女たち、小さな息子に技を伝える陶器職人、代々続く仰天にらめっこ。夜、楽隊を連れてプロポーズに行く男など昔ながらの営みを楽しむ人々に出会う。寄り道はギリシャ遺跡。【語り】永作博美