21世紀、世界の麻雀人口は1億人の大台を突破―。 奈良県の山間の町に暮らす小学6年の穏乃は、転校生の和と仲良くなった。阿知賀女子学院の空き教室に開設されている子ども麻雀クラブで、親友の憧や上級生の玄らと卓を囲む楽しい日々。しかし、それは講師を務める大学生で、今は廃部となった阿知賀女子学院麻雀部の元エース、晴絵(南沢奈央)が実業団にスカウトされたことで終わりを告げる。 その後、和(浅川梨奈)は母親の仕事の都合で転校。憧(伊藤萌々香)は穏乃(桜田ひより)と違う中学に進学し、麻雀仲間たちはバラバラになってしまった。“麻雀を続けていれば、いつか巡り合うことができる”――そんな晴絵の言葉を胸にして……。 3年後、中学3年になった穏乃は、全国中学生麻雀大会個人戦で和が優勝したことをテレビで知り、いてもたってもいられず、懐かしい阿知賀女子学院の教室に駆け込んだ。和とまた一緒に麻雀を打ちたい――再会を果たした玄(恒松祐里)や憧とインターハイ出場を夢みて、穏乃は阿知賀に進学して麻雀部を復活させることを決意する。