間瀬垣(カンニング竹山)の始めた「ねこタクシー」には四人のお得意様がついていた。いつも不機嫌そうな顔だが根は優しいおじさん、藤堂(山田明郷)。かつては猫アレルギーだったがこのタクシーですっかりよくなった広告代理店の麻美(味里)。ホステスのリンリン(澁谷晶己)。そして謎のサラリーマン、二宮(日野陽仁)。 出番の日には必ずと言っていいほど予約の電話をかけてくるこの四人は、全員が大の御子神さんファンだった。 それぞれがそれぞれに心の傷や悩みを抱え、僅かな時間だが御子神さんと触れ合って、癒しを求める。 間瀬垣は、今初めてタクシードライバーになってよかったと思い始めていた…