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アメリカ 脱石油依存への道 ~石油王たちに問う~

アメリカの石油依存とそれによる危機を、通常は犯人としてつるし上げられる立場の石油メジャーや石油長者たちの視点から描いた異色作。 取材班は、まずアメリカ石油メジャー各社やテキサスの独立系石油会社の代表たち、かつて油田掘削で一攫千金を当てた“ワイルドキャット”と呼ばれる男たちを訪ね、アメリカの油田開発、エネルギー政策の歴史をひもとく。 1970年代、アメリカ国内の原油生産が減少に転じ、オイルショックが追い打ちをかけた。中東への石油依存に危機感を覚えたフォード、カーター両大統領は石油依存からの脱却を図ろうとしたが、根本的な改善が実現しなかった。レーガン政権時の経済自由化政策により石油価格が下落すると、再び人びとは安価な石油を享受し、代替エネルギーへの投資も冷え込んだ。 そんな中、近年“ワイルドキャット”たちが持ち前のギャンブル精神を発揮し、今度は地熱やバイオガズなどの持続可能なエネルギー開発で一攫千金を夢見て、動き始めている。 そこからは、意外にも、彼ら自身が最もアメリカの石油依存を危惧し、エネルギー政策の転換を切望してきたということや、石油が安く手に入るのが当たり前だと信じて疑わないアメリカ社会を変えることの難しさと重要性が浮かび上がる。

日本語
  • Originally Aired August 8, 2011
  • Runtime 50 minutes
  • Network NHK
  • Created November 6, 2011 by
    Administrator admin
  • Modified November 6, 2011 by
    Administrator admin