幼くして父親を戦争で亡くした少女、サベレ。親せきに引き取られた後、10歳でタリバンメンバーの50代の男に売られてしまった。6年間、奴隷のように扱われる中でサベレは4回の妊娠と流産を繰り返し、ついに夫の暴力に耐えかねて逃亡。同じような境遇の女性たちを支援する団体のシェルターで保護された。 サベレは支援団体スタッフの支援を得て離婚を申請するが、離婚交渉に応じようとしない夫はタリバンの支配下に住んでいるため手出しができない。一方、サベレの母親は親せきの男性と再婚させられ、妹ファルザネが生まれていた。ところが、その男性は経済難から、今度は10歳になったファルザネを50頭の羊と引き換えに売ってしまう。 番組は、サベレをタリバンの男から守るために闘う一家に密着。さらに、サベレを守ろうとしながら、結局は妹をも売らざるを得なくなってしまうというアフガニスタンの現実を見つめる。