世界最悪レベルの事故から13年となる東京電力福島第一原発。廃炉の本丸・核燃料デブリの取り出しは進まず、最長40年で完了するという廃炉のロードマップは瀬戸際の状況だ。廃炉の進捗を気にかけながら暮らす住民からは自分たちにも方針決定の議論に関わらせてほしいという声も上がる。進むべき道を誰がどう決めるのか。世代を越えた課題に社会全体でどう向き合うのか。不透明さを増す廃炉への道の現在地と未来図を見つめる。