荻原早紀、 32歳、独身。法律事務所でパラリーガル(見習い)をしながら司法試験を目指しているが9年も惨敗中。周りからは「あきらめて結婚しろ」と勧められているが、彼女は信念を持ち、物事すべてをきちんとしないと気が済まない“曲げられない女”だった。 ある日彼女は偶然、高校の同級生だった璃子と再会する。セレブな専業主婦の璃子は、早紀と恋人の弁護士・正登の結婚をお膳立てしようとする。正登にプロポーズされ、さらに「結婚に夢を持つな」という光輝に出会い、曲げられなかった自分の道に迷いを持ち始める早紀。そしてついに早紀が正登に返事をしようとしたそのとき、早紀は ――。