極道たちが組の次期幹部を懸けて老人介護に奮闘する。六本木地区貸元組長・彦一(草なぎ剛)は詐欺で金を稼いでいた。ある日、暴力団の大幹部・鷹山(松平健)は、傘下の組長らを集め、次期幹部昇格を懸け、老人介護施設での実習を命じる。そんな中、彦一は小遣い目的で認知症のチヨ(池内淳子)の世話をすることに。
介護施設・タイヨウの顧問に就いた晶(夏川結衣)は業務の効率化のため、入所者全員におむつの着用を指示。一方、彦一(草なぎ剛)は晶の息子・亮太(加藤清史郎)から“弟子入り”を志願される。そんな中、彦一は入居者の本村(津川雅彦)に強引におむつをはかせようとして取っ組み合いになり、入れ墨を見られてしまう。
訪問介護の利用者・節子が、虐待を受けている疑いが浮上し、彦一(草なぎ剛)とりこ(黒木メイサ)が様子を見に行くことに。同居する孫の高志は何もないと説明するが、彦一らは節子の腕に縛られたあとを見つける。節子を心配したりこは慎重な対応を求める社長・晶(夏川結衣)や彦一の意見を無視し、節子の家へ通い詰める。
ヘルパーの難しさを痛感した彦一(草なぎ剛)とりこ(黒木メイサ)はやり切れない思いを抱えていた。ある日、介護施設「タイヨウ」で生活するナツが、以前訪問介護の担当ヘルパーだった玲子と再会。玲子は美しい容姿と優しい気配りで「タイヨウ」でも人気者に。そんな中、和泉(山本裕典)や彦一は、玲子の動きに不審な点を感じる。
老婦人・さくら(倍賞美津子)が夫の介護疲れから自殺を図り、入院する。介護施設「タイヨウ」で夫を一時預かることになり、彦一(草なぎ剛)らはさくらの見舞いに。病室に入った彦一は、さくらが自分と父親を捨て、駆け落ちした実の母と気付く。彦一は夫の介護に自信をなくしたさくらに、冷たい言葉を浴びせる
晶(夏川結衣)に入れ墨を見られた彦一(草なぎ剛)は、正体がばれたと思い焦る。だが、晶は「覚えていない」と話し、彦一は病気の可能性を疑い始める。一方、晶の息子・涼太(加藤清史郎)も記憶が途切れがちな晶を心配し、彦一に相談する。そんな中、介護施設「タイヨウ」で、入居者の風間のセクハラが問題になる。
介護施設「タイヨウ」に出入りする弁当店で働いていた初美から、母・孝江の介護を依頼された彦一(草なぎ剛)らは家を訪れる。だが、ヘルパーを信用しない孝江に対して彦一は激怒。そんな中、彦一は初美が介護で追い詰められていることを知る。一方、晶(夏川結衣)の病状が悪化し、施設の経営が進まなくなる。
彦一(草なぎ剛)らが所属する隼会と敵対する鷲津組の組長・鷲津莞爾(竜雷太)が介護施設「タイヨウ」に入居してきた。彦一らは介護施設に入居してきた理由に疑問を抱くが、鷲津の弱みを握れば、幹部昇格に近づくと浮き足立つ。そんな中、晶(夏川結衣)の病気を心配した涼太(加藤清史郎)が彦一に助けを求めてくる。
鷲津組の者に組員を刺されたりこ(黒木メイサ)は、鷲津組組長・莞爾(竜雷太)に襲い掛かる。彦一(草なぎ剛)がその場に駆け付けるが、りこは行方をくらませてしまう。また、三樹矢(薮宏太)も帰ってこないりこを心配し、介護施設「タイヨウ」を飛び出す。そんな中、晶(夏川結衣)の社長解任が決まり、辞任会見を行うことに。
晶(夏川結衣)は病状が進み、息子・涼太(加藤清史郎)のことも分からなくなってしまう。涼太は、記憶をなくしていることすらも覚えていない晶を心配し続ける。そんな中、介護施設「タイヨウ」に、鷲津組に殴り込みに行った彦一(草なぎ剛)らの写真と、「施設に暴力団員がいる」という密告の手紙が届く。
介護施設「タイヨウ」は、彦一(草なぎ剛)らの正体が公になったことで、フランチャイズ契約を解除されてしまう。施設には、マスコミの取材が殺到。利用者たちは混乱し、ヘルパーたちに退職者が相次ぐ。一方、病状が悪化した晶(夏川結衣)は、涼太(加藤清史郎)のため、日々の自分の記録をビデオに収め始める。
極道の世界から足を洗った翼彦一(草なぎ剛)は若年性アルツハイマーと闘病中の羽鳥晶(夏川結衣)を見舞いに行く日々を送っていた。晶は、息子の涼太(加藤清史郎)や彦一のことを認識ができるとは限らない状態。だが主治医・竹村(岩松了)は驚くほど状態が安定してきており、それは彦一への強い想いがあるからだと彦一に語るのだった。 一方、幹部研修の名のもと老人介護をしていた隼会の面々も新たな一歩を踏み出していた。隼会若頭に選ばれた四方木りこ(黒木メイサ)は鷲津組の手段を選ばない攻勢を受け統率力低下に悩む。りこの横に寄り添いながら二本橋賢吾(宇梶剛士)も組の行く末に不安を抱えていた。りこは彦一に会いに出かけるが彦一が昔のような鋭い目ではなくなってしまったと言い捨てて去ってしまう。りこは隼会会長・鷹山源助(松平健)や隼会若頭補佐・和泉零次(山本裕典)のもとを訪れるが、抗争だけは許さない、それでまとめられなければ、りこの力不足と突き放される。鷹山三樹矢(薮宏太)がりこをかばおうとするも源助は聞く耳を持たない。 一方、営業停止となっていた老人介護施設「タイヨウ」も園崎康弘(大杉漣)をはじめ、元構成員だった黒沢五郎(五十嵐隼士)や美空晴菜(仲里依紗)たちヘルパーを中心に再開の日を迎えていた。入居者勧誘のため近隣をまわる内に、晴菜たちは、電話で孤独な老人たちの話し相手になるという高額有料サービス「安心ふれあいコール」の存在を知る。「タイヨウ」では、六車雅人(夕輝壽太)のサポートも得つつ1人暮らしの老人を救うサービスを始めようとしていた。六車からケースワーカーの米長さなえ(ミムラ)も紹介される。