眼球が破裂した遺体が相次いで発見されるという異様ともいえる事件が発生した。遺体で発見された者たちには、息絶える直前に何かに取り憑かれたかのように怯えた様子であったという奇妙な共通点があった。連続で起きたこれらの事件で親友を心不全で眼前で失くした女子大学生の瑞紀は[3]、同じく弟を失くした大学生の鈴木春男とともに大切な人を失った要因を突き止めるために調査に乗り出す。調査を行っている最中に、瑞紀と春男はこれらの連続事件のキーマンとされる詠子という女性の存在を知り訪問するが、程なくして詠子は首吊り自殺を図る。2人は詠子を救出するが、詠子は意識が朦朧としたまま「シライサン……」という謎めいた言葉を呟くのを耳にする。その後、調査の過程において事件のことを耳にした記者の間宮幸太も加わり、更に“シライサン”に関する呪いの核心に迫っていく。それが呪いの渦に巻き込まれる前触れとも知らずに。
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