女子大生佐藤ノエミは合気道二段の腕前で、親友の倉石松子と共に新聞部に入っている。たまたま、新任の教師が女子大生亡国論をぶったのだが、それが二人反抗心をかき立ててしまった。ノエミはその教師を痴漢と間違えたふりをして投げとばした。そして女子大生亡国論の反論を実証しようと、デンスケをかついで街に出ていった。もっとも内心ではボーイハントの方に重さを置いていたのだ。二人が最初に会った男子学生は西村だった。鈍重だが冷静な判断力を持つ西村にノエミは早くもポーとなってしまった。一方松子はスポーツカーを持ち、遊んでばかりいる松下という学生にインタヴューしていたのだが、これが大変な学生だった。亡国論については何も知らず、松子に抱きつこうとばかりしている、有様だった。二人はその後、色色な学生にあったが、目的はボーイハントにあったのだから、成果は知れていた。松子はサツ廻りの新聞記者向井に一目惚れして一緒に事件をおいかけたり、死体を見て気絶したり。一方西村と一緒に農村の探訪を行なったノエミは、一つのふとんに西村と一緒に寝かされて、ギョッとするが、内心満更でもなかった。二人にはもう亡国論はどうでもよかったのだった。こうしてノエミと松子は各々の恋を追いかけ、だが、ついでに社会勉強も怠らないというチャッカリした計算だった。それは、新聞部に籍を置くジャーナリスト精神だと二人は自認していた。だが、そう簡単にいくものではなかったのだ。向井潤吉には妻子がいることがわかり、松子は自殺を図って失敗した。一方ノエミも、自分が今の両親の実子ではないことを知りショックを受けた。だが、間もなく、そうした現実の厳しさにもめげず、二人はたくましく生きようと学園に戻っていくのだった。
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