結婚してもうすぐ40年になる三郎と美智子。三郎は大工を引退してやることもないまま、海が見える古い団地で一日を過ごす。妻の美智子は出かけるための準備に余念がない。「どこ行くんだよ」「化粧濃いんじゃないか」。そうしたやり取りのうちに、美智子は家を出る。美智子に届け物を頼まれたが、どこに届けるのかを失念したまま三郎は戻ってきてしまう。帰りを待ちながらビールを飲んでいると三郎の携帯が鳴る。
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