北の離島の美しい港町。登美⼦の夫・諭が突然姿を消してから30年の時が経った。 彼はなぜいなくなったのか。⽣きているのかどうか、それすらわからない。 漁師の春男が登美⼦に想いを寄せ続けるも、彼⼥は愛する⼈とのささやかな思い出を抱きしめながら、その帰りをずっと待っている。 そんな登美⼦のもとに、2年前に失踪した夫を探す奈美が現れる。 「理由が欲しいんです。彼がいなくなった理由。自分の中で何か決着がつけられればって」 彼⼥は前に進むために、夫が「いなくなった理由」を探していた。 奈美が登美子に問いかける。「悲しくないですか?待ってるのって」 「帰ってこない理由なんかないと思ってたけど、帰ってくる理由もないのかもしれない」と登美子。 しばらくして、奈美は新しい恋人ができたため、夫・洋司と離婚したいという。 そんなある⽇、登美⼦は街中で偶然、失踪した洋司を⾒かけて…。
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