西暦2061年、日本は支配された。 4つの世界主要経済圏によって分割統治されるに至り、日本人は隷属国の人間として虐げられる日々を送っていた。 日本は各経済圏が投入した人型特殊機動兵器AMAIMが闊歩する世界の最前線となった。 機械好きの少年、椎葉アモウは、ある日、自律思考型AI「ガイ」と出会う。 これをきっかけに、アモウは日本を取り戻すための戦いに身を投じることになる。 自ら組み上げたAMAIM「ケンブ」に乗って。
この島で、終わる。この島から、息吹く。 北陸戦線終結後、新日本協力機構が統治する日本人のための新たな国土が誕生した。しかし、それで日本を取り巻く状況が劇的に良化したかというと、そうではなかった。国内における各勢力の実効支配は続き、日本人に対する抑圧も、緩和されたとは言え継続されていた。南海に浮かぶ孤島も同様だった。島を実効支配するオセアニア軍と、それに抵抗するレジスタンス組織『ヒヌカン』。そこへ孤島占拠を目指す北米軍が攻めてきて――。